先月1月末は、私にとって初めてのフリーランスで請けたWebデザイン(WordPress構築)のサイト公開日でした。
不安ながらもデザインや制作は割とスムーズに進んでいったのですが、公開日直前にクライアントに散々振り回され、またサーバーやドメインの知識不足で散々苦労する結果となりました。
まさに地獄絵図!!
私自身これが初めてのフリーランスの仕事だったので、ここまでフリーの仕事が大変だとは思いもしませんでした。
一時は「フリーでWeb制作の仕事なんて二度と請け負うものか」と思ってしまうほど大変でした。
が・・・
無事終わってみて今思う事は、この経験で私は実力をつけ大きく成長しました。次はもっとスムーズに、もっと高単価へと期待を持ち大きな自信を得ることができたのです。
私が躓いた点、後悔したこと、苦労した点などをまとめておきたいと思います。
不安でなかなかフリーランスへの第一歩が踏み出せない方の参考になれば幸いです。
一歩踏み出せば、世界が広がっているのです!
目次
分業・専業!?自分の実力を把握する
Webデザイナーの仕事と言っても、デザイナー、プログラマー、コーダー、ディレクターと仕事の中身は細分化され分業化されている場合と、トータルで一人で専業する場合と今までの実務経験は皆さん様々だと思います。
今回私が請けたフリーの仕事は、サイト公開までトータルに一人で制作する仕事でした。
特に小さな会社がクライアントの場合は、サイト公開までトータルでしてほしいといったところが多いのではないでしょうか。
私は助けてもらえる横の繋がりもなく、自分が出来なかったときのことも考えずにこの仕事を受けてしまい、プログラムやサーバー、ドメイン関係で大きく躓いてしまったのです。
仕事を請けた以上、私はWebデザイナー出身なので複数のプラグインによる不具合には対応できません。なんて言い訳にもならないのです。
プログラムは出来て当たり前
実際私が派遣で働いてきた経験上、複数のプラグインによる不具合はよくある事です。
派遣の場合、この事情を説明して理解してもらったり、時間を延長して別のプラグインを試してみたり、結果できなければ違う方法で対応してきたのですが、それでも給料は時間分いただけた訳です。
しかし当然フリーランスはそうはいきません。
完成した成果物が全てな訳です。
「今の時代にそんな事もできないなんて!!」と能力がないとレッテルをはられ、まともにパソコンもできない素人にバカにされたのです。
思い出すだけではらわたが煮えくり返る思いになります(怒)
サーバーの知識は必須
またトータルで請けた場合、当然サーバーの知識も必要となってきます。
サーバーによる仕様の違い
ネットの高評価を見て、今回クライアントにエックスサーバーを提案しましたが、サーバーによって大きく仕様が異なることを公開日直前に知ったのです。
エックスサーバーはドメインごとにホームページの公開フォルダが異なるのです。
私は今までロリポップ!、お名前.com、カゴヤ・ジャパンとサーバーを使ってきましたが、ドメイン毎に公開領域が違うサーバーは初めてでした。
何も知らずに今までのやり方で、初期ドメインにwordpressをインストールしてしまったため、やり直す必要がでてきたのです。
しかも公開日直前に!!
公開フォルダの変更
下記2つの方法で変更するしかなかったのです。
【1】独自ドメイン領域に初めからwordpressをインストールし、再度一からデータ入力する
【2】「データベース上に設定したWordPressのURLを変更する作業」とともに、「FTPソフトを用いてWordPressのプログラム本体の移動作業」をする
すでにかなりのデーターベースの入力をしていたため、私は【2】の作業をしたのです。
この作業が未経験だった私は公開日直前に真っ青になりました。
サーバーのサポートは頼りにならない
また、頼りにしていたサーバーのユーザーサポートは全く頼りにならない事を実感しました。
wordpressはサポートの対象外と言われ、マニュアルに案内されるのみ。
これはもしかしたらサーバー会社としては、当たり前の事なのかもしれません。
携帯会社のお客様サポートにアプリを問い合わせているのと同じ事なのですから。
ネットで情報を集めながら、恐る恐る経験のない作業を進め、結果事なきを得たのですが・・・
この間は生きた心地がしなかったです。
ドメインの知識は必須
ドメインの知識もほとんどなく請けたのですが、ドメインにこれほど振り回されるとも思ってもなかったです。
公開日に新サイトが表示されない
ドメイン管理はそのまま現制作会社に、公開日にDNS変更を行ってもらったのですが、これが数日たっても新サイトが表示されないのです。
DNS浸透まで最大24時間と書いてあるのですが、2日経っても新サイトに切り替わらないのです。
震えました。
「wwwあり」「wwwなし」問題
結果的に原因はwwwあり、wwwなし問題でした。
wwwありだけを新サイトにDNS変更していたため、wwwなしでWordPressをインストールしている場合はwwwなしもドメインを新サイトに向けてもらわないと表示されないことが原因だったのです。
直前に現在の公開urlがwwwありだったことに気づいたのですが、公開前のwwwあり→wwwなしへの変更はさけ、公開後にしようと思っていたのですが、これが墓穴を掘りました。
全て私の知識のなさからです。
公開日が一日遅れてしまうという、やってはいけないミスを犯してしまいました。
制作価格の相場を把握しておく
クライアントサイトの制作経験が全くなく、前職では自社サイトを自分のペースで好きなようにサイト制作を任されていた私は、この作業にはこれくらい時間がかかるのでコストはこれくらいといった概念もなく、またWeb制作の一般的相場という価格の知識もなくスタートしてしまった私。
フリーランスを請ける前には、必ず制作価格の相場を把握しておくべきだと思います。
安かろう悪かろうは通用しない
実際のところ、安く請けたからこそ初めてのフリーランスの仕事ができたのだと思いますが、クライアントは価格に関係なく最高の出来を望む訳です。
私はものすごく時間のかかる仕事をとても安い金額で請けてしまったことを後々後悔することとなるのです。
仕事が進むにつれ、だんだん腹が立ってきていました。
スケジュール管理は重要
また、スケジュール管理にも失敗しました。
リスクを事前に伝える
クライアントから事前に立てていたスケジュールの公開日を遅らせてほしいと要望があり、承諾してしまったのです。
公開日遅らせる場合、公開日にリリースできないリスクがあることをクライアントに伝えておく必要があったのです。
私はクライアントのためと思って承諾したことで、結果公開日通りにできなくなり、それは優しさでもなんでもなく逆にクライアントに迷惑をかけることにもつながった訳です。
断る技術を身につける
事前の打ち合わせでは写真データをもらう日が遅れた場合は自信で入力をお願いする予定になっていたのですが、公開日1週間前に写真が大量に送られてきて、データ入力と写真の入れ替えを全てお願いしたいと言われ、断れなくなってしまったのです。
フリーランスの魅力とは
ここまで大変なことばかりをお伝えしてきましたが、なんとか無事公開を終えた今となっては、私の気持ちに大きな変化が表れています。
この経験はとてつもなく大きいもので、やり方を変えていき知識を増やしていけば、どんどん成長していけると思えるようになりました。
高単価へステップアップしていける
何と言ってもフリーランスの魅力は一つ仕事を終えれば、次はまた一から新たにスタートができるのです。
もちろん一つの仕事であまり貢献できなければ、そこからは二度と仕事は来ないかもしれませんが、今の時代選択肢はいくらでもあるのです。
一つの仕事で実力を身に着け確実にステップアップしていけば、必ずその先には新しい仕事が待っています。
フリーランスは、上手くやれば確実に高単価が見込めるお仕事です。
勇気を出して最初の一歩を踏み出そう
もしかすると私のように最初のフリーの仕事は苦労するかもしれませんが、勇気を出して最初の一歩を踏み出せば必ず次の世界が見えてくると思います。
正直今回の私が請けたフリーの仕事は失敗点が多々ありましたが、一歩前に進んだことが一番の目的だったと思います。
フリーランスのWebデザイナーが仕事を探すための案件サイト
いろいろサイトを見ているとWebデザイナーが仕事を探すための案件サイトがあるようです。
レバテックフリーランス
Web業界・技術に精通した専門のコーディネーターが、案件への参画前から参画後まで、提案やキャリアに関する相談などのサポートを提供してくれます。
私も次回は知り合いのお仕事ではなく、案件サイトを使って、やり方を変えて進めていこうと思っています。
なんか私成長してます!